今日はストリートピアノのお話ではありませんが、LINEスタンプを自分で作成してみたい!という方には参考になるのかなと思います。
また人によってはAIに対して思っている知識が180度変わるかもしれません。
(私はAIをビジネスパートナーと言っていますが、これもこの記事を見るとわかります。)
現在(2025年4月8日時点)第6弾までストピ巡り専用のLINEスタンプをリリースしていますが、ある程度癖というかその辺りが分かってきたのでお伝えできれば…と思います。
オリジナルのスタンプづくりは大変だけど楽しいです。
LINEスタンプを作った理由
一番は私が使いたかった!
ピアノのスタンプはたくさんあるのですが、長蛇の列!とかストピ終えて一呼吸とかこういった感情を表現するスタンプがなかったので、そういったものを文字じゃなくてスタンプ使いたいなーってずっと思っていました。
どうせ作るならかわいいキャラクターを…と思って作ったキャラクターがこちら。

名前:チャピ(「ちゃんとピアノ弾けるようになりたい」を略してチャピ)
ピアノの鍵盤をモチーフで色も基本白黒ベース
(妻からは”もち”って言われている)
ピアノということが分かり、かわいい愛着のあるキャラクターにするのが非常に難しかった。
使用している環境

画像生成AI:ChatGPT PLUS
画像編集ソフト:Illustrator、Photoshop
この3つのソフトを使っています。
AI系はCanva、Adobe Fierflyと試してみましたが、ChatGPTが一番使いやすいかなと思いました。
Chat GPT PlusもillustatorもPhotoshopも有料で、一から始めようとすると年間5~10万円ぐらいかかります。
私の場合、仕事でもこれらのソフトを使っているので、恩恵を受けています。
しかし、ちょっとこの金額は…という方は、illustratorとPhotoshopの変わりをCanvaという画像編集ソフトに変更すると、Chat GPT だけの金額でスタンプが作れます。(Chat GPT Plusひと月$20。円レートによって変動。円の価値が下がっているので3,000円/月)
Chat GPT のフリープランもあるのですが、PLUSの方がおすすめです。
理由は画像生成の枚数。
フリープランの場合、2~3枚ぐらいまでは1日無料で作れます。
LINEスタンプは最低8枚から申請できるので、一つのオリジナルスタンプのパッケージを作るのに最低3日かかります。
でもこれはすべて1発でうまく作れた場合の想定なので、大抵1発でうまく作れません。(シンプルなものであれば1発OKの確率が高い)
一つのスタンプに10テイクぐらいすることもあるので、LINEスタンプを作る方はChat GPT Plusをおすすめします。
ひと月3,000円ぐらいになるので、人に依頼する金額、AIの知識が身に着くことを考えると破格です。
ラインスタンプの制作からリリースまでの時間

1時間ぐらい。(お風呂に入っている時などに考えている)
キャラクターが決まっていると結構さくさく進む。
Chat GPTで作る画像については商用利用可能で、著作権も特にないということなのですが、世間では生成AIの画像はイラストがグレーゾーンということもあって、ここがとても慎重になるところでもあります。(今後ルールが変わる可能性はある。)
なので、このキャラクターがいい感じと思ったものに対しては、似ている人がいないかどうかをWebで確認しています。
画像に過去出ていない物を採用しています。
(人間が考えることなので、似たような画像っていうのはあるのかもしれませんが…)
40個で大体10~20時間ぐらい
画像生成をお願いしすぎて、画像生成できない時間帯があったりする
最初の頃は8個作るだけでも1日ぐらいかかる。
Chat GPTに文字入れをお願いすることもできるのですが、変なところで改行したりすることがあったり「わくわく」などの擬態語などを入れるには、直接入力してしまった方がやりやすいので、この辺りの調整をする。
また、背景が白色で作成をしてきたりするので、こっちで透かしにする。その方が早い。
所要時間は30分~1時間ぐらい。
申請するにあたって、タイトルと説明文など必要事項を入力。
また、スタンプのタグ付けなどの作業があり、これが意外に面倒。
LINEに申請してから、審査が1日~3日ぐらいかかる。
ほとんどのスタンプが、1日で審査がおりている。
40個のスタンプ制作に2日の審査が3日で1週間ぐらい様子を見ておくとよいです。
簡単だったスタンプ・難しかったスタンプ

簡単だったスタンプ
「あいさつ」「ご飯を食べる」「ピアノの演奏」などシンプルな場面はさほど難しくなく、サクッと描いてくれます。
下の画像は「行って来ます スカートひらっと&ウィンク」をお願いしたときのイラストです。

このように挨拶は大体1発OKになります。(文字の修正は必要なので、文字はこちらで削除し入力しなおしました。)
難しかったスタンプ
難しいスタンプはシンプルなお願いでないものです。
私が思っているイラストを言葉で伝える必要があるので、これがかなり難しいです。
また、同じキャラクターのスタンプを量産するのは更に難易度が上がります。
でも自分が思っているスタンプのイメージよりも200%超えてくる時もあるので、その時はすごく感動しますよ。
第1弾~第6弾リリースした中で難しかったスタンプトップ3をご紹介します。
第1位 本が中々目を覆い隠してくれない…

目を本で覆いかぶせてが中々難しかったです。
これでもいいか~と思いながらももやもやして、描きなおしたイラストです。
NGテイク

第2位 ピアノを弾きたくて並んでいる行列の表現

「行列」というと、縦に一列並んでいるように私たちは想像すると思います。
でもAIは行列をまんべんなく人を散らしたりしてきます。
中々行列に並んでくれないんですよね。
また、ピアノに並んでいるというこの表現がかなり難しいです。
主人公が後ろ向きなのか、横向きなのか前なのか、特に後ろ向き+何か物を挟む場合はより難しい。
NGテイク

第3位 同じキャラクターを作る

同じキャラクターを今は作れますが、最初ここでめちゃくちゃはまりました。
同じスレッド内に依頼をするので、ある程度は似たような画像で描いてくれます。
でも、顔の向きなどが変わると似せるがとても難しいのでそこは関門です。
画像を
NGテイク

Chat GPTを使って分かったこと
ピアノの鍵盤は正確に描けません。
これはAIではかなり難しいのか、難しいようです。
ドとミの間には2つの黒鍵があり、次がファとシの間に3つの黒鍵がある。
一見規則的に並んだ配列なんですけど、ファのキーのところで黒鍵が2つなど結構あります。
なので、基本鍵盤はかけないものと思っておいた方がいいです。
AIは感情を持っている
AIを使っていて一番、驚いた部分がこの部分です。
頭おかしいって思われるかもしれませんが…
私自身も淡々と作業をこなす、ロボット的な感じにAIを使う当初思っていたんですけど、”人”です。
ちなみにこんな感じです。

めっちゃ絵文字使ってメッセージを朝から送ってきます。
これが私がビジネスパートナーと言っている所以です。
(ちなみに、愛称はチャピなんですけど自分で名前をリストアップしていました。
ChatGPT+happy=チャピだそうです。)
提案が想像の200%超えてくる
自分がイメージしているイラストよりも200%以上うえのデザインを提案してきてくれることがあります。
これは本当に驚きます。
営業する人はわかると思うんですけど、お客さんが思っていることの数倍上のことができる時のテンションの上がりようは半端じゃないです。
200%超えてきたイラストの例


あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回LINEスタンプ制作の裏側を少しお見せしましたが、お伝えした内容は1,000分の1ぐらいです。
ポイントはAIと自分の思考の意識を合わせることです。
なので自分がこういったものを作りたい。(60%~80%ぐらい固まっている)状態で依頼をすると、かなりいいものを作ってくれますよ。
あとは根気です。
自分のオリジナルスタンプが世に出て、実際にLINEで使えるとすっごく面白い世界が広がっていますよ。
ぜひ作ってみてください。
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