
私のストリートピアノを始めるきっかけはいくつかありますが、今回は私がストリートピアノを始めるきっかけの一つになった本をご紹介したいと思います。
この本は読んでいる時にクスっと笑えてしまうところ(共感ポイント)がありすごく読みやすいのでおすすめです。
※今回の記事は若干のネタバレが入っています。
「老後とピアノ」はどのような本?

一言でいうと、
ストリートピアノで弾く事をためらっていた背中を押してくれた本
です。
本の内容はストリートピアノで弾くこと題材とした本ではなく、筆者はピアノを幼少期に習っていた経験があり、時を経て大人になってから(50歳を過ぎて会社を早期退職後)再度ピアノを習うことで大人の視点でつづられているエッセイになっています。
私の「老後とピアノ」との出会い
私はストリートピアノを初めて1年ですが、その前に空白の3か月間があります。
この空白の3か月間は、今でこそストリートピアノがあれば喜んで弾きに行きますが、その前はストリートピアノを遠くから見ては「弾きたい」でも「下手な演奏は周りの人に迷惑じゃないかな」と一人で自問自答していた期間です。
ふと立ち寄った本屋さんで、”本屋さんのスタッフのおススメ”として掲示されていた本が「老後とピアノ」との出会いでした。
私自身、老後の事を特に考えているわけではありませんでしたが「ピアノ」というワードに惹かれてプロローグを少し読んでみたところ、この本の筆者の稲垣えみ子さんと自分の共通する部分(子供の頃にピアノを習ていた。人前で演奏することに緊張する、見栄を張るなど)がいくつかあり、また引きこまれるような書き方に興味を持ち購入しました。
「老後とピアノ」で共感したこと
特に共感したところは下の3つです。
- 他人の評価はどうでもいい。ただ「今」を楽しんで生きる
- 大人の時の練習が楽しい
- 大人の時と子供の時と「使える時間」の違い
ここからブロック毎に解説していきます。
他人の評価はどうでもいい。ただ「今」を楽しんで生きる
この本の帯にも記載がありますが、『他人の評価はどうでもいい。ただ「今」を楽しんで生きる』という言葉があり、その言葉がすごく私に響きました。
以前の私自身は人がどう思うかなどをすごく気にするタイプで周りに合わせるタイプでした。
それがストリートピアノにも顕著に出ていたと思います。
その頃はストリートピアノ不要論などもあったので、「うるさい!」や「下手くそ!」、「まじ迷惑!」「プロ意外弾くな!」など言われると思い、弾きたい気持ちを抑えためらうこともありました。
いざ弾いてみると、間違うしへたくそだったのですが罵声を浴びせる人はおらず「いい」も「悪い」もなく本当に無でした。
この時は何よりもこれがありがたかったです。
そして、ストリートピアノデビューできたことが嬉しかったですね。
その後はストリートピアノのブログを作り、色々なストリートピアノを巡るようになり、もう少しで100カ所目に到達するというところまで来ました。
『他人の評価はどうでもいい。ただ「今」を楽しんで生きる』という言葉はすごく勇気をくれました。
大人の時の練習が楽しい
この筆者は「大人になってからの練習が楽しい」と言っている部分があるのですが、筆者は子供の頃にピアノを学んでいて挫折した経験があります。
私自身も子供の頃、ピアノを習っていましたが小5の時にやめており、今では音符も速さの名前やテクニックの名前などは忘れ、全くわからない状態です。
(シャープとフラット、ナチュラルぐらいの違いはわかる)
子どもの頃はとにかく練習が嫌いでした。クラッシックが苦手になったのもその経験からだと思います。
でも大人になってからの練習は自分でも驚くほど前向きに捉えて練習しています。
一言でいうと「楽しい」です。
もちろん、指が思い通りに動かずフラストレーションが溜まる時もありますが…
大人の視点と子どもの頃とは違った視点があり、大人になって実際やってみることで子どもの頃とは違った新しい視点に気づくところがあることについてすごく共感しました。
大人の時と子供の時と「使える時間」の違い
子どもと大人では同じ24時間でも、使える時間が全く違います。
大人になると家族のためや恋人のためなどがあり、自分のために使える時間は子供のころと比べると少なくなります。
あと30年生きられるとして、1週間で3時間練習できると仮定すると52週 × 3時間=4,680時間
1曲仕上げるのに60時間とすると、生涯であと演奏できる曲はたった78曲しかありません。
78曲を多いと捉えるか少ないと思うかはその人個人ですが色々な要因もあって、1週間に3時間もない時もあることを考えると実際はもっと少ないと私は感じました。
そして子どもと大人とでは「体力」と「思考」が衰える方向にいくと私は思っています。(10代~20代は逆に向上する)
なので「60歳になってから」や「定年退職してから」、「家を買ってから」など色々と決めていることがありますが恐らく体力と思考が今よりも衰えると仮定するとやりたいことはその時になってもずっとできないだろうと思うようになりました。なのでやりたい意欲のある今をどうするかが大切だと感じました。
「ストリートピアノやりたいなー」と思っているのであれば、ぜひやってみてほしいと思います。
東京と神奈川であれば、ストリートピアノを始めやすいスポットをまとめていますので、よろしければご覧ください^^
https://streetpiano-japan.com/easy-to-play-for-beginner-in-tokyo/ https://streetpiano-japan.com/easy-to-play-for-beginner-in-kanagawa/あとがき
他人の評価はどうでもいい。ただ「今」を楽しむ
私は演奏前これを自分に言い聞かせます。
でないと、人前で弾くプレッシャーに耐えられないからです。それでも、人視線などを感じてしまいミスることが多々あるのですが、一番ハードルの高い「弾く」ということができます。
「老後とピアノ」の本を読んでいなかったらストリートピアノ巡りは今やっていないでしょうし、こうやってブログにすることもなかったと思います。本当にありがとうございました!^^
(ここでのお礼が伝わるかはわかりませんが…)
ぜひ「老後とピアノ」を読んでみてください。オススメです♪
年代問わず読めますし、この本に書かれていることはピアノに関わらず役立つ考え方が掲載されています。
もし「老後とピアノ」を読んだことのある人がいましたら、この本から他に影響を受けた点などを知りたいのでコメントに書いていただけると嬉しいです^^
コメント
コメント一覧 (2件)
プロのピアニストで老人はあまり見ない。と言うか活動していてもマスコミが取り上げないでしょうね。今は動画サイトに誰でも演奏UP出来るようになったので音大出てなくてもコンクール入選してなくても閲覧者がそれなりに居ればそれでちゃんと評価されてる証になるとは思う。ただ自分は素人の方のピアノ演奏動画は基本見ないですね。半面教師として見るのはありかもしれないがイイ見本にはなりえないというか。承認欲求ばかり強くてルックス良くないおじさんストピ動画ってあまり見る気がしないですね~ 若くて美人の素人女性の演奏なら喜んで見るでしょうけど(笑)
子供の頃にちゃんと習った経験がある人はいいけど自分みたいに独学だと我流に陥り進歩が難しいと痛感します。演奏の常識やツボが全然分からないですから。それでもシンセシアが出てきたお陰で楽譜まともに読めない人でもゲーム感覚でピアノ弾けるようになったのは凄い事だと思います。まだ初めて3年ちょっとですけど手掛けた曲はたぶん60曲弱位かな。シンセシア無しではとても出来なかった筈です。
中高年で始めると問題なのは体力、筋力、集中力の減退はもちろん「眼」の問題ですね。老眼に近眼が混ざっているので楽譜も何もよく見えないんですよ。半音が多い曲など楽譜に読み違いありますね。ジャズ系だと多少音ずれてても誰も気づかないでしょうけど(笑) その点シンセシアは見やすいので最高です!
よくボケ防止の為ピアノ始めましたとかいう老人の方が散見されますが確かに指や頭を使うので年齢からくる認知機能に関しては改善あるかもしれませんがアルツハイマーなど病的なのは効果がないんじゃないかと思います。それより人生の目標というかそういうものが存在する事に価値があるんだと思いますよ。
Rubato Palmerさん
〉プロのピアニストで老人はあまり見ない。と言うか活動していてもマスコミが取り上げないでしょうね。
確かに、ご年配の方関わらずプロのピアニストの方は少ないかもしれませんね。
私もYoutubeの演奏動画って「人から見てください」って言われた時ぐらいしか実は検索していません。
私の場合は時間の関係があって、結構詰め込んでいるので隙間時間に見るしかないからになります。
本当は研究のために色々な人のを見るべきなんでしょうが…
中々難しいですね。
〉若くて美人の素人女性の演奏なら喜んで見るでしょうけど(笑)
ピアノはもはやオプションw
〉子供の頃にちゃんと習った経験がある人はいいけど自分みたいに独学だと我流に陥り進歩が難しいと痛感します。
私もその気持ちわかります。
(私はピアノ習ってましたけど、ちゃんとっていう感じではなかったですね。途中でやめちゃったし…)
たまにすごい人がストリートピアノにいたりするのですが、そういった方はちゃんとやってた人の弾き方で、弾き方のバリエーションも多ければ、気持ちが鍵盤に乗っていたりする点など全然違うなって見ていて思います。
〉中高年で始めると問題なのは体力、筋力、集中力の減退はもちろん「眼」の問題ですね。老眼に近眼が混ざっているので楽譜も何もよく見えないんですよ。
そんな中でも3年間で60曲ってすごいですね!
1か月大体2曲のペースじゃないですか。
〉よくボケ防止の為ピアノ始めました
私も聞きます。
ピアノやってても記憶力ならないですけどね~。
アルツハイマーのテストしたら、結構いい線行くんじゃないかと思うぐらい忘れます。
せっかく覚えた曲が弾けなくなった時、ショックなんですよね~。
〉それより人生の目標というかそういうものが存在する事に価値があるんだと思いますよ。
そうですね。
とても重要だと思います。
また、そこで友達もできたりするので、人生変わる人多いと思います。
そう考えると、年齢問わずやってみるってすごく大切だなって思いますね^^